知らないと損する「複利」の力について

お世話になっております、運営事務局です。

なかなか普段の生活では聞かないけれど、投資をしていると耳にすることの多い単語の1つに「複利」があります。なんとなくはわかるという人は多いと思いますが「複利」について皆さんは正しく理解していますか?

ここでは複利と単利の違い、複利のすごさ、そしてリスクについても簡単にお話していこうと思います。
今後の資産形成にも生かしていただくことができますので、ぜひ最後までお読みください。

複利と単利の違いについて

まずは複利と単利の違いについてみていきましょう。

単利運用というのは運用で出た利益を毎回出金し、元本にプラスすることなく運用していく方法です。元本の額は始めたころと変わらないというところがポイントになります。

複利運用というのは運用で出た利益を元本にプラスし、投資に回していく運用方法になります。このように利益を投資に回すことで利益が利益を生む形を作ることができるのです。

つまり、単利運用と複利運用の違いは「利益を元本にプラスして投資に回すかどうか」ということになります。

 

複利運用のすごさについて

複利と単利での運用結果の違いは実際に数字を用いて考えたほうが分かりやすいですので、さっそく例を用いてみていきましょう。

100万円を元本に5年間運用、年利は3%と仮定しますね。

・単利運用の場合
1年の利益は100万円の3%「3万円」となりますので、5年後には15万円の利益が出ていることとなります。
元本とプラスすると115万円になっている計算です。

・複利運用の場合
複利の場合は毎年の利益分を次の年には元本として運用する形になります。
1年目の利益は単利運用と同じく100万円の3%「3万円」ですが、2年目の利益は103万円の3%「3万900円」、3年目の利益は106万900円の3%「31827円」…とプラス分が増えていくのです。

5年間では9000円の差がでてくる計算になります。9000円と聞くとたいしたことないと思う方もいるかもしれませんが、元本が10倍の1000万円であれば生まれてくる差は9万円です。大きなものになりますよね。

また、計算方法を見て気づいた方も多いと思いますが複利は運用期間が長くなれば長くなるほどその効果は大きくなります。

実際に10年後時点では複利の場合、単利よりも4万4000円も大きな利益を生み出している計算になるのです。

複利効果を表す有名な法則があります。
「72の法則」というもので金利1%の場合、72年後には資産が倍になるということを示しています。
つまり、金利3%の場合に資産が倍になるのは24年後(72÷3)、金利が6%であれば12年後(72÷6)には資産を倍にすることができるのです。

金利が3%の場合、単利運用であれば約33年かかる計算になりますから9年も早く資産を倍にすることができるのです。こう考えると複利の持つ力をしっかりと感じることができるはずです。

複利の力を正しく使うことができれば資産形成をしていく上で大きな武器になるということはお分かりいただけたと思います。

 

闇雲に使うのではなく…

しかし、弊社では闇雲に複利運用を続けていくのはあまりおススメしておりません。

たしかに「順調に利益が出続けていれば」大きな資産を生み出すことができるのは間違いないのですが、実際の投資の世界はそう甘くはありません。

長期的に運用していくのであれば特に損失が出てしまうときもあると思います。

その時点までに出た利益を出金しておけば利益を守ることができますが、全て運用に回していると「これまで出した利益が全部なくなってしまう」というリスクも考えられるのです。

そこで弊社では定期的に出金し利益を守ることをおススメしています。特に元本を回収するまでは定期的な出金を心掛けていただくのが1番だと思います。

その後も得た利益全てを運用に回すのではなく、複利のメリット・リスクをそれぞれ理解して無理のない範囲で元本を増資していくという形を考えてみるのがいいのではないでしょうか。

リターンだけを考えれば複利運用は魅力的ですがリスクもあります。

いつもお話しているようにリスクリターンのちょうどいいバランスというのは人それぞれですので、自分の状況を客観的に考えた上で、どのような運用がベストか考えていくようにしてみてください。

それでは引き続きよろしくお願い致します。

 

関連記事